敷居が高い時には踏み台が必要

投稿日:

たぶん私のような人は理系では少数派です。
基板を発注するような理系の人の大半は「軽率ではない人」だと思います。

何の準備もしないで普段着で出かけて、新幹線を降りたらゲレンデで必要なものは揃うみたいな事は世の中的には有る事ですが、
何の準備もしないで「お問い合わせ」できることばかりの世の中ではありません。


むしろ「お問い合わせ」しようにも、何の準備をしとけば良いのか?わからない事の方が多いでしょう・・・特に、初めての問い合わせ先であれば尚更で、いきなり(手ぶらで)「お問い合わせ」は「敷居が高い」です。


逆に、本当に、何の用意もせず「お問い合わせ」してもらえば大丈夫なら、それがそうとわかる根拠や証拠や事例などを駆使するなどして作り(高い敷居を登れる)具現化された「踏み台」が無ければ「言ってるだけ」になります。


これにあたるのかなぁ?と思い当たるのは、旧HPでは「手書きの回路図で大丈夫」の一行(一言)だけですから(情報不足で)、何がどのくらい大丈夫なのか?は弱い(わからない)です。

基板を発注するような理系の人の大半「軽率ではない人」達は、
必要に迫られれば、まるでダンジョン探索みたいな事になろうとも、独自性の高い(汎用性の低い)リンクが張られたHPから自分に必要な記述を隅々まで探して読んで、得られた内容を検討して、検討結果を踏まえつつプロジェクトメンバーと相談して、相談しつつ洗い出した不明点の要因や原因が何であるか?何処にあるか?明確にすべき項目に抜けはないか?


といった最低限の段取り以外にもやるべきことを経て、最終的に「ふんぎりがつかないと」「お問い合わせ」はできませんが、ここまで(ふんぎりがつくまで)にかかる時間を短縮できそうか?その為に具体的な情報がHPに記載されているか?記載されていたとして知りたい事が10の内、9つ記載されているのか?逆に1つ記載なのか?ぱっと見9つ記載されてはいたものの結局情報不足で確認作業が生じそうか?


更に、確認を取るには24時間対応か?それとも営業時間内に電話するしかないのか?またはいつ返信が来るか見当つかないメールしか手段を選べないのか?


といった流れで、複数のHPを比較して「何処へ依頼(発注)したとしても納期も価格も大差なそうな基板なので、ならばレスポンスが良さそうなところへ依頼しよう。」
または「あちこちに見積りを依頼して2つ3つ届いた中で比較して決めよう(レスポンスが遅い所は比較の土俵に乗れない)」といったことになるであろうことは(プリント基板に限りませんので)容易に想像できますし、誰にでも似た経験はありそうです。

「見積り」といった言葉の持つイメージには金額が付いてまわりますが、発注できそう(期日までに一定以上の品質で納品できそう)な依頼先を見積もる(探す)ことが理系の職場では重要で、世間一般での一般消費財のような価格第一主義ではありません。(昨今の半導体不足でそうとばかり言ってられない状況となってはきてますがベース部分として)


ゆえ、見積りサポートとは、社外秘にしてきたような細々とした金額を公開するといったものではなく「発注してからの納期は他社と変わらないんだけれど、あの会社[発注するまでに]時間がかかるんだよなぁ。。。」
といった印象を持たれたりすることをHP(可能性の段階)で排除する&レスポンスを良くする事で「ふんぎりをつける」までにかかる時間の短縮をお手伝いできるHPとする事を目的とする。です。

となれば、ない袖は振れぬ(近年できた)企業ではなく、具体的なお問い合わせ内容データベースには事欠かないでしょうから、それをサービス等にマッピングしつつ体系的に、または、段取り(時系列)別に記載するだけ(?)です。


決して、行き当たりばったり思い付きFAQみたいなものではなくて、サポートマニュアルに近いイメージです。

こういったマニュアルの代表格と言えば「取扱説明書」です。

取り扱い者の置かれた状況(境遇?ステージ?)に応じたページを開けばリアクションが載っています。
(と、考えると取扱説明書の後半(?)「消耗品のページ」に若干、金額的なトピックは載っているかもしれません?)

誰でも(どんなものにでも)取り扱い方法が不明では、とっつきにくいこと違いありません。
といったことで、この「お見積りサポート」が充実してきた頃には、「貴社の取扱説明書」に類するものとなっているのかもしれません。


豪華な踏み台(脚立?)を1つ作ろうとしたら大変ですが、やろうとしているのは、最初は低い踏み台で良いので、広く浅く数多く用意できないか?と言う事です。

例えば、自分だったら「シルク印刷は何色と何色と・・・から選べるの?オリジナルカラーも可能なの?」とか・・・?
逆の書き方ならば「シルク印刷の色は(無限ではないので)これらの中から最も目的に近い色を検討しておいてください。」です。

レベル低すぎな例かもしれませんが、いつもいつも超高周波な基板が必要な顧客ばかりでなく、たまには、さほど高周波性能が必要なくて、でも、高品質ではあって欲しいから、高周波実績の高い会社へ依頼するものの基板自体は、他の基板とのからみで、レジストやシルクの色は合わせたい。とか無いとは言い切れないかと・・・?