新HPについてのあれこれ

一般的に「コンサルティング」と「お悩み相談」は異なりますので、

事業としての位置付けで「コンサルティング」を挙げている企業が

「お悩み相談」との文言をHPへ記述した場合、それら文言だけでは

読者は混乱します。


「コンサルティング」"事業"(それゆえ有料だろう)をやっているのに

なぜ?「お悩み相談」もやっているんだろう?と。


大多数の読者が「お悩み相談」との文言に持っている印象と、

書き手が思い付いた文言への印象にズレが生じているとそれが

混乱を生みます。


「コンサルティング」では言葉として固いので、もっと気軽に

「お問い合わせ」してもらえる文言はないか?といった背景等から

「お悩み相談」が候補に挙がることはどこの職場でもありそうな話

ですが、これがそのまま進行すると、最終的に出来上がるのは、

「お悩み相談」・・・ではあるのだけれど無料ではないモノです。


恋愛や夫婦の会話ではないですが「言わなくてもわかるだろう?」

「言わなきゃわかるワケないでしょ!私は超能力者ぢゃないんだから!」

で、

「コンサルティング」事業(それゆえ有料だろう)をやっているのになぜ?

「お悩み相談」(無料のハズだし)もやっているんだろう?となります。

かといって、

「有料お悩み相談やってます!」と書くのも・・・

 

先日、動画タイトルの付け方でも、似たようなケースがありました。

「高周波基板・PTFE基板・様々な特殊基板製造メーカー」

これと、

「高周波基板・PTFE基板・多種の特殊基板製造メーカー」

とでは、まったく意味が違ってきます。


「多種の」と文言を選べば、それは「基板」にかかります。

「様々な」と文言を選べば、それは「メーカー」へです。


前述の「言わなきゃわかるワケない!」だけでなく、

「言われても心までよめるワケない!」もあるという事です。


そして「言わなきゃわかるワケない!」のケースでは、

「わからない」だけにとどまらない危険性も有り得ます。


HPを書いたり配置したりする際に気にする必要がある事として、

「何を」、「何処に」、「どれ位」、「どの様に」、「どうする/出来る」

ですが、これは、個人ブログを読んでるならあまり気にならなくとも

企業HPについては、日本語で書かれたHPなら、想定読者は日本人

日本人なら5W1Hは教わっているので、

5W1Hライクに「書かれていない」企業HPを読んだら

「何かワザと(都合の悪い事は)隠してる?」との

印象を持たれかねない面にも呼応しています。


かといって、頭の中の伝えたい事をそのまま書いては

逆効果になる場合もあります、よく挙がる悪い例では、

「デートして(欲しい)ください。」ですね。


ゆえ、自分の頭の中よりも、相手の頭の中を想像する

ことが必須と言われています。併せて、相手のメリットも。


といったトピックは得意とするところではありません、

自分は技術者であって、営業職ではないので。

たぶん、貴社には長けた方がおられるでしょうから

もっと良い例文を紹介して欲しいくらいですが、


× デートしてください。

〇 石窯ピザか、本場パスタ、どっちか食べない?


× HPに来て(≒デート)[お問い合わせ]してください。

〇 有料[コンサルティング]か、無料[お悩み相談]、

  どっちも選べますよ? ただし、今だけ、あなただけ。

この他にも、セールス寄りな文例、ただし、あくまでも「例」

なので、このまま使われることはないでしょうけれど、

意図があからさまな文例の方が、主旨は判り易いので。

あ!

「最後」に「ひとつだけ」言わせてください。


下書きサーバーHPを読んでくれた、「あなただけ」に!

「特別」なお知らせがあります。


貴社HPのクオリティアップの為に、「無料」で

読める記事を書いています。


その名も!Laboratory。


興味がある方は、「無料」なので是非ご参加ください「!」

「無料」なので「!!」


「ここだけの話」、有料で[コンサルティング]よりも

無料の[お悩み相談]の方が、「すごい」。とにかく、「すごい」。

この文例でも定番な言葉の使われ方があります。

〇「とにかく」

×「絶対」

人間は長い文章を読んでいる時すべてをちゃんとは読んでいませんし、

無意識に結論だけチェックしますから文末周辺に「絶対」との文言が

あれば、信用ならない文章だと判断します。

以上のように、似た言葉でありながら、ちょっとした言葉の選び方で、

読み手を誤解させたり混乱させたり想定外の印象を持たれたり等々が

生じますので、書くにも注意は必要ですが、

「書いてるつもりで書いていない事に気付かない」ことや

「書いてあるけど他の意図として受け取られる」ことにも

(Webを彷徨っているとよくみかけるケースなので)

注意してゆく必要があります。


それらへの対策として、挙げられることのひとつには「情報量」が

あります。

家電のカタログや類する冊子、取説、リーフレット等々ならば、

読んでみてなんとか意味がわかるものの、

自動車となるとチンプンカンプンといった事はどこのご家庭でも

あることで、そんなとき、Webで見かけた「3行」を頼りに、

グーグルへ「質問」するとグーグルは「回答」を表示します。

カタログを読んでわからなかったから「質問」したのに、

表示された「回答」がカタログ同等では何も「解決」できず、

意味がありません。

そういった意味でもHPにはカタログではなく取り扱い説明書を

理解し易く詳しく書いたものであることが期待(訪問)されて

いますので、「情報量」が重要になります。


優秀な会社員は、的確、短く文章を書けることで、執筆時間さえ

短くなり更に他の作業への時間をも得られて経験値があがる。

といったことが、求められているのは「社内」においてです。


HPは「社外」なので、そのような的確かつ「情報量」の乏しい

文章を望まれてはいません。

「情報量」ゆたかなHPであれば、読者のニーズに寄り添える

だけでなく、文章や文言を短くしようとした結果がまねく誤解や

混乱も生じにくくなります。


(「情報量」が多いHPに含まれる「キーワード」の多さは
  グーグル検索でも有利に働きます)


BtoB主体な企業のHPだとしても読者には経験の浅い人も

会社員予備軍の人もいます。

読者人口もPCしか無かった時代とくらべて増加しています。

スマホの浸透で「文字の大きさ」を気に掛ける企業が存在し、

中小企業庁や中小機構を介して、C(個人)がB(企業)を

お手伝いする時代になりました。

もちろんCtoCの情報発信や売り買いも普通な事になり、

パソコン通信時代頃から既にあったCtoCな基板制作も

以前にもまして活発になったことでしょう。

こういった時代背景を踏まえれば、例えば、JIS規格の

HPにも「キッズコーナー」が用意されていますし、他の

本来はBtoBな企業HPでも同様な取り組みは見かけます。


つまり、

会社間でやりとりするような資料とそうあまり変わらない

内容のものはまんま会社間でやり取りすれば良いのであって

HPはそういったものではなく、

「企業」とは、個人の集まりを称する「属性」の中の一種

であり、読み手は、人間であり、個人であるということで、

様々な個人に適したおもてなしを提供するHPには、

「色々なコンテンツ&複数の想定読者レベル」が必要に

なりますし、そうでないと、

せっかくグーグルに「質問」して表示された「回答」が

自分に合わないと思えば一瞬にして閉じられてしまいます。

これでは、HPへの来訪者数がいくら増加しても、

(その為に、ランキング上位に並び表示させても)

見えないバリアがあるようなものですから、無駄になります。

1000人が、きびす返しするHPよりも

10人が、読み込んでくれるHPの方が収益に繋がります。

「十数年に渡って、年に一回くらい見てきたけれどあまり

変化が見られないから、3年に1度見に行けばいいかな?」

と思ってしまうような人口をいたずらに増加させない為には、

(きびす返しされないHPであることの影響は大きく)

逆効果に作用する可能性もある「来訪者数」については、

「多いに越したことは無い」と「言えない」のです。


といったことで、今回の新HPは、

コンテンツをブログ単位で小分けにできる物理的構造です。

例えば、「高周波基板」ブログだけをHTTPS環境では

先行公開するといった事が可能です。

「高周波基板」ブログからのリンク先は、HTTP環境の

既存(旧)HPへ向けるといった手法をとることで、

読者の目からは「高周波基板」以外(HTTPS環境下)の

存在は隠す事ができます。


いきなり、「新HPを部分的に先行公開するアイデア」との

お話をしてもわかりにくいのは当然なので、今回その背景に

様々な事象や印象や誤解やテクノロジーがあることを

挙げましたので、次回、打ち合わせの場にてお話する前の

事前準備資料として、一助になれば幸いです。

 

TVCMのように、流れなくなってしばらくすると

忘れられてしまう媒体と比べ、HPをたくさん書くのは、

どんな自動車でも最初はギヤを「一速」にしてから

スタートするのと似たようなものでパワーが要りますが、

何年たっても(グーグルが存在する限り)来訪者はいます

からコスパは良いです。

カタログレベルの返答しかできない営業マンでなく、

もっと詳しく説明できる営業マンとしてHPを育成する

つもりで、あせらずに・・・

ベクトルを間違えていないなら、「継続は力」です。