スマホ対応HPは画面幅だけで実現できません

会議卓ならば、自社カタログと基材メーカカタログを並べて開いて見比べながら話を進められます。
PCならば、画面の左半分に基材メーカーHP、右半分に自社HPを開いて見比べられます。
(ただし、自社HPがあまり幅広でなければ)
ところが、スマホの場合は、上下や左右に、2つのHPを同時に開くことはできません。
 
ゆえ、詳細スペックまでは無理だとしても、基材メーカーのカタログから概要レベルの内容についてを前提条件として画面の上方に記載し、自社の取り扱い名称や品番等を画面下方に併せて記載するといったことがなされていないと閲覧されているお客様は疲れてしまいます。
 
なので、過日、パナソニックを例に、パナソニックHPを見ながら名称と品番を突合せつつリストを(上方に)作って、下方には(いつから更新されていないか?わかりませんでしたが)貴社の取り扱い品番を作表しました。
 
/material/panasonic/ 
 
また、PDFの場合、ページからPDFへリンクしていればPDFで画面いっぱいになり、元のページは見れません。
そもそも、PDFはPC以外で開くにはサイズが大き過ぎるので、その場では開いてもらえないケース(帰社、帰宅、してからPCで開き直そうと思ってたけれど・・・結局。等)が少なくないでしょうし、グーグル検索的にも、普通に(ページに)文字や画像で同じ内容を記載したモノに比べれば不利(検索できなくはないがPDFに限らず普通のページ以外は非推奨とグーグルは言っているので)です。
 
そして、PCならば、画面の左右どちらかに、貴社HPを開いて、残り半分に、グーグルや用語集や等々を開いて、知らない言葉が貴社HPに記述されていれば、調べながら読み解く事もできますが、こういったスタイルもスマホには向きません。
 
ゆえ、ページ内に登場した専門用語については、当該ページ内に注釈を付けて(もしくはそこかしこで)説明しないと、用語を調べる為に、グーグルや他社HPを開いて(最初は、用語を調べるだけのつもりだったものの)参照先にて用が済みそうならば、そちらへ逃げられてしまいます。(努力を重ねてランキング上位になりせっかく招いた閲覧者に)
 
といった意味では、元々、グーグル検索等により(貴社HPのトップページではなく)各々のページへダイレクトに飛んでくる閲覧者ですから、すべてのページがその1つのページに必要な情報が揃っていて完結していないと用を成しません。
 
これは、スマホほどではないにしろ、PCであっても、調べながら読み解いてくださるような時間に余裕のある方ばかりではないことをも踏まえると、画面幅の違いによる見え方や崩れ方を気にするよりも、プライオリティの高い懸案事項です。
 
といった背景もあってか(ひと昔前は1ページあたり2000文字くらいのボリュームで記述されたページであれば、そこそこランキング上位になりましたが)最近では「4000文字くらいは必要。」と言われている可能性があります。
 
ISO9001の網にかからない事柄も含め、社内には、なにかしら作業や品質保証上「何はどうする」と決まったルールがあるものです。
HPに「ISO9001取得!」と書くのは容易いですが、そのHP自体が「何をどのように」の面で、迷走していれば、閲覧者からすれば(ISO9001未取得企業HPよりも)かえって違和感を覚えます。
 
「PDFを(お客様に)ダウンロードさせるようなことはしない」とか、「各々のページに必要な関連情報を記載してワンストップになるようにする」とか、他、あれこれこまごまHPについての社内ルールを明文化する風土を持続可能とすることで、公開&運用開始後にも生じるであろう様々な事象とノウハウの蓄積が、対外的なHP品質の保証となればこそ利益にもつながって行きます。